大学時代、小中高生を募り北海道の牧場の一角を借りて夏期のおよそ3週間キャンプ生活をするというサークルに所属していた。
できるだけ文明生活から遠ざかり、生活することの原点に立ち返ろうというコンセプトの下、水くみをしたり、薪を燃やしてご飯を作ったり、硬水用せっけんを使って川で洗濯したり、塩で歯を磨いたり、ランプの明かりの下で夢を語り合ったりした。
自然回帰をうたったキャンプは特に珍しくはないけれど、キャンプ構成員にこどもが含まれ、宿営期間が3週間の長きにわたる点がユニークだったと思う。
その日その日のスケジュールは特に決めていなかったけれど、永遠とも思える時間のなかで自然発生的に色々な遊びが生まれてきたものさ。
詳しいいきさつは知らないけど、ある時みんなで英語のうたを歌おうということになった。課題曲はビートルズのLET IT BE。宿題の漢字ドリル(ドリルはなんでドリルっていうんだろう?)を持って来ている様な小学生はもちろん英語は読めない。
聞こえたままの英語を模造紙にカタカナで書いてそれを見てみんなで
ウェナイ ファイン マイセルフ タイミン トラボー なんて大声で歌った。
レリビー レリビー レリビイー レリビー の大合唱。
英語の意味のわからないこどもを巻き込んで一緒に歌うLET IT BEは不思議な連帯感があり、その後幾度となく中標津の牧場に、そして別れの日には世間様の冷たい視線をよそに東京駅八重洲口に高らかに、響きわたった。のだ。
そんな楽しかった思い出にあやかり絵画教室の名前はアトリエレリビー。
絵筆の先はナスガママってことでどうぞよろしく。