
バーをオープンする人からの注文で店内に飾る絵を描かせていただきました。
短い期間ではあったけれど一緒に過ごしたツバメとの思い出を店の名前にこめて「つばめバル」。
バルとはスペインでバーとカフェと飲食店が一緒になった地域コミュニケーションの生まれる場所でバックパッカーにも嬉しい気軽に入れるエコノミーな店なのだ。
自分にとっての第3世界最初の国モロッコだった。
サハラ砂漠で朝日を観るという当時の自分にとってかなりハードルの高い目標を果たしたあとバスを乗り継いでタンジールまで北上して逃げるようにフェリーに乗り込みスペインの最南端の街アルヘシラスに着いたときはもう日がとっぷりと暮れていた。
あてにしてた夜行列車はなく安宿を探す気力もなかったので建設現場の資材置き場でしばらく仮眠してたが最南端とはいえ10月のスペインはかなり寒く、ガイドに雇ったモロッコ人にダダをこねられて奪い取られた寝袋のことが悔やまれた。
寒くて眠れないのでとりあえず繁華街まで歩いて行き適当なバルに入ってコーヒーとおつまみを注文してちょっと一息とカウンターに突っ伏して怒涛のモロッコの日々を回想していたらなんとそのまま朝まで眠ってしまい店の店員も替わっていた。
眠りの浅いときに聴こえるおしゃべりが心地良かったことは記憶にあるけど朝までオープンの店だったのかどうかはわからない。
バルというとこんな風に旅人も受け入れてくれる暖かい場所というイメージがある。
「つばめバル」はモロッコ風にしたいという話からふと旅の一幕を思い出した。